29節解説 2得点に絡む新戦力のポテンシャルと美しいターンの数々を見せつけた新生フロンターレ
川崎フロンターレはACLの120分戦いぬきPK戦での悔しい敗戦から関西でバブルを組み厳しい日程のアウェイ戦に挑み、相手は降格圏内から抜き出したい4-4-2がベースの徳島ヴォルティス相手だ。
フロンターレは序盤4-4-2で構える相手に自陣25mからのビルドアップに苦戦し前半9分にゴールをゆるされるがVARによって助けられた。個人的にはビルドアップの際に橘田がセンターバックの間に入りセンターバックに運ばせたりする工夫が見たかったがインサイドハーフの旗手、脇坂がさすがの立ち位置を披露する。特に17分の旗手の立ち位置はサッカーIQの高さを見せつけた。
そしてゲームが動く。
新加入ブラジル人FWマルシーニョの仕掛けでPKを奪い結果の欲しい知念がACLのPK戦に続きしっかり左隅に決め先制に成功する。
37分にロングボールのこぼれで1点を失うが、中盤もDFラインも5枚ひかずにスライドで守る相手にサイドを広く使いながら今日輝いた知念のポストプレーも混ぜながら徐々に支配していくフロンターレは41分に勝ち越しに成功する。
橘田の人柄が想像できる味方を気持ち良くプレーさせるパスをうけた旗手の圧巻の美しいターンからパスを受けたマルシーニョがダイレクトで落とし脇坂の中村憲剛を思い出すようなきれいなキックでゴールを奪った。
後半51分脇坂のコーナーから今日2得点目となる知念のゴールで突き放し、その後は4-2-3-1にシフトし待ち構えた守備で相手の外国人新戦力2人に危ないシーンを作られたがDFラインの個やチョンソンリョンのスーパーセーブでゲームを終わらせた。
この試合は知念の2ゴールとポストプレー、中盤3人の美しいパス、ターンなどの美技も光ったがやはり新戦力のマルシーニョが話題になるだろう。
守備で孤立したり、1プレーでやめてしまうなど守備面で改善が必要で後半60分にタンカで運ばれ途中退場し不安も残るが、スピードや決断力含めポテンシャルが素晴らしい。登里と共に成長し連覇まで残りの試合のキーマンとなるだろう。
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